Gのひんすーむん・図書館編

なな星

2012年08月16日 23:22

春香は呟いた
「こんなはずじゃなかった・・・。」
いつもように出かけた図書館。
通う理由はほかにもあったのだ。

ところが、夏休みの図書館は様相が変わる。
憧れの先輩への告白には、ムードがなかった。

「すごいね・・・。」
先輩が言う。

春香は笑ってごまかす。
夏の日差し・・・
想い出の図書館がいつしか苦痛な場所に。

「せ、先輩!場所かえましょう!」
春香は言う。

「いいけど。」
低い声のトーンにすくわれた。